3Dプリント技術でカスタム義眼の作製を半自動化

3Dプリント技術では、カスタム部品を簡単に低コストで作製することができます。この利点を活かして様々な業界が3Dプリント技術を導入しており、特に医療業界では、患者ごとの特徴に合わせた異なる医療機器等の作製に活かされています。

3Dプリント製の義眼

Natureによれば、韓国のセブランス病院のチームは、3Dプリントの技術を使い、義眼を作製しました。人それぞれ眼窩の形が異なりますが、3Dプリントを使用することにより、患者に合った義眼を効率的に作ることができることを示す研究です。

画像: nature

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セブランス病院のチームは、3Dスキャナーを使用して患者に合った義眼の形とサイズを確認し、3Dモデルを作成しました。そして、DLP方式3Dプリンターで、ベースの材料として生体適合性樹脂を使用し、3Dプリントしました。

また、リアル感を出すため、患者のもう片方の実物の目を写真に撮り、それを基に虹彩と血管を消化転写法で3Dプリントした義眼にプリントします。

画像: nature

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義眼作製工程の半自動化

従来の義眼の作製では10時間掛かるところ、3Dプリントで行うと8時間で作製できるとのことです。一見、作製時間に大きな差が無いように思われますが、手作業の時間は10時間から3時間と大きく短縮し、作製が半自動化されます。

従来の義眼の作製はプロによる技術が必要であり、また手作業の時間が多くかかります。3Dプリントでの義眼作製には、ソフトウェアの知識こそ必要になりますが、手作業による技術が不要で、半自動化されることにより、クオリティの高い義眼がより多くの人の手に届くものとなります。

また、デジタル化されることにより、患者が義眼を無くしてしまった場合でも、データが残っているので再作製も容易に行えます。

この3Dプリント製義眼は、実際に人への応用はこれからとのことですが、カスタム品を作ることができる3Dプリント技術を活かした良い一例と言えます。

3Dプリント技術に興味がありますか?ご質問やご相談は3D Printing Corporationへお問い合わせ下さい

出典元:

https://www.nature.com/articles/s41598-019-38992-y

https://3dprint.com/237777/custom-3d-printed-ocular-prosthetics-through-a-semi-automated-fabrication-process/