3Dプリント製の防波堤が海洋汚染を防ぐ

3Dプリンティング技術は設計・造形がより自由に行えるため、従来の製造方法では不可能であった形状を、より効率的に作製することができます。

その3Dプリンティングの利点は、スウェーデンの自動車メーカーVolvoによる環境問題への取り組みとして、海洋汚染を防ぐための3Dプリント製の防波堤の活用にも活かされています。

進む海洋汚染への新たな対策

海へ流れ込むプラスチックごみの量は毎年800万トンに及ぶと言われており、これらのごみは海の生物の命を脅かしています。

また、ごみだけでなく防波堤などの人工物は、一見、人間の生活をより良いものにしているように見えますが、海の生物の住処を奪い、生態系を破壊しています。

自動車メーカーのVolvoは、Sydney Institute of Marine ScienceとReef Design Labと共同で、「Living Seawall」というプロジェクトを行っています。

3Dnativesによれば、この共同チームは生物が住み着きやすい形状を研究し、防波堤のタイルをマングローブの木を模した形状に3Dプリントしたとのことです。このタイルにより、海水内の粒子状物質などの汚染物を吸収してフィルターすることが出来る生物が住めるようになり、繁殖して増えることで海洋汚染を改善させることが目的です。

この3Dプリント製タイルは実際にオーストラリアのシドニー・ハーバーに設置され、研究者がこの効果を今後20年間調査を行うとのことです。

3Dプリントで可能に

従来の製造方法では効率的に行うことが難しいような形状でも3Dプリントでは可能になります。今回のVolvoの例では、マングローブの木を模した形状を、3Dプリントにより作製することができました。

さらに、3Dプリントを使用することでコストを抑えることができ、必要な分の材料しか使用しないためエコフレンドリーな製造方法です。

出典元:https://www.3dnatives.com/en/volvo-3d-prints-seawall-310120194/

環境問題への対策としても活用されている3Dプリンティング。その活用の可能性は非常に大きいものと言えますね。

3Dプリンティングの導入については、お気軽に3D Printing Corporationまでご相談ください