3Dプリント技術を用いた大量生産

ホビーユースのみに留まらない3Dプリント技術。

「Additive Manufacturing(付加製造)技術」としても知られ、製造業に本格的に取り入れられているこの技術は、大量生産のツールとしても注目されています。

大量生産への応用については賛否両論の声が聞かれますが、既に3Dプリント技術を用いて大量生産を始めている企業もあります。


Adidasの3Dプリント製ミッドソール

Adidasは、2017年から既に米国のCarbon社とコラボレーションして、新しいスニーカー「Futurecraft 4D」のミッドソールの生産に3Dプリント技術を取り入れています。

Futurecraft 4Dのミッドソールは複雑な形状をしており、従来の金型を使用するような技術では製造できません。3Dプリントでは、複雑な形状でもデザイナーの思いのままに製造することができるため、この利点からAdidasは3Dプリント技術を製造ツールとして採用しています。

Carbon社のDigital Light Synthesis technologyという3Dプリント技術により早い生産スピードが可能になり、2018年内には、10万足分のスニーカー(すなわち20万個のミッドソール)の生産を達成しました。


BMWの金属3Dプリント製エンドユース部品

3Dプリント技術は自動車産業では既に取り入れられており、主にプロトタイプの製作に使用されています。BMWは、1990年から3Dプリント技術についての研究を始めていましたが、現在では3Dプリントを利用して金属のエンドユースパーツの生産を行っています。

BMWは、プレミアム・スポーツカーの「i8 ロードスター」のルーフ開閉のトップカバーのマウントを3Dプリントで大量生産しています。BMWによれば、この部品は従来の鋳造技術では製造不可能であり、3Dプリント技術だからこそ強度を保ちながら軽量化することができたといいます。使用している金属粉末焼結積層造形(SLM)では、一度に大量のパーツを造形することができるため、部品の大量生産に適しています。

他にも、Chanelではマスカラのブラシを3Dプリントで製造し、月に100万個もの本格的な大量生産に乗り出しています。3Dプリントで製作したブラシ形状の方が、より多くのマスカラ材をブラシに付着することができるとのことです。

こういった世界的にも有名な大企業が、3Dプリント技術を利用した大量生産を行っています。

しかし、製造する部品や生産量によっては、従来の製造技術の方が低コストで早く生産することができる場合もあります。

全ての生産を3Dプリント技術に置き換えることは難しいですが、3Dプリント技術でしか製作できない形状や、3Dプリント技術を用いた方が軽量化できる部品などの生産に、3Dプリント技術を導入することを検討することが鍵となるかもしれません。

3月28日には、イベント3D Printing特区にて「3Dプリントと大規模生産」をテーマにお話いたします(お申込みが定員に達したため、参加申込みは現在受け付けておりません)。

多くの反響を頂いておりまして、早くも参加申し込みが定員に達し、多くの方が3Dプリント技術と大量生産について興味をお持ちであることが伺えます。(イベントについては後日レポートを掲載いたします。)

3Dプリント技術の応用や大量生産については、3D Printing Corporationにお気軽にご相談ください

出典元:https://all3dp.com/2/can-3d-printing-be-used-for-mass-production/