自然災害への対処にも3Dプリントを活用

世界での気候に関連する自然災害は1980年から2009年で80%にも上がったと言い、またWHOによれば世界で毎年9万人もの人が自然災害により亡くなり、1億6000万人近くの人々に影響が出ているとのことです。

2018年の「今年の漢字」が「災」であったことからも分かる通り、日本は自然災害の多い国であり、災害への対策が大切です。

自然災害が起きてしまった場合にはできる限り早い対処と援助が不可欠ですが、そこに3Dプリンターが使われ始めています。

必要なものをその場で作製

自然災害の被災地では、援助に必要な道具や装置が現地に無かったり、調達するまでに時間が掛かったりします。3DPrint.comによれば、この問題への解決方法として3Dプリンティングが利用され始めています。

3Dプリンターがあれば、その場で必要なものを作ることができます。全てを3Dプリンターで作製することはできませんが、例えば、機器や建物などに壊れている箇所がある場合、3Dプリンターで交換部品を作製したり、修理に使う道具を作ったり、多様なものに対応できます。

被災地が停電していても、ソラーパネルや車のバッテリーを利用したり、発電機を使用して電力を得ることで3Dプリンターを使うことが出来ます。

人道支援のNPO団体Field Readyは、2015年にネパールで起きた地震の被災地にて、破壊された建物や機器などの修理に必要な道具を3Dプリンターでプリントして迅速に対応し、また病院で使用する医療道具を3Dプリントしました。通常では、こういった修理の道具や装置は被災地に届くまで何カ月も掛かることがあります。


また、アメリカの企業Millebotでは、大型3Dプリンターが内蔵された輸送コンテナをリリースしています。輸送コンテナごとトラックで移動できるため、大きなサイズの部品もその場で3Dプリントすることができ、被災地での応用にも期待されます。

万一に備えて3Dプリンターを常備

自然災害が起こりやすい地域では、災害に備えて3Dプリンターを常備しておくという考えも出てきています。地域の人々が3Dプリンターの使用方法を学んでおくことで、万が一災害が起きた場合、すぐに自分たちで対応ができるようになるからです。

また、被害対策として考えられている3Dプリンターの使用方法は、故障個所の取り換えパーツや修理道具、医療道具だけではなく、被災により家を失った人々や避難者のための仮設住宅や施設の建設にも役立てようとしています。

3Dプリンターの利用により部品などの作製に必要な時間やコストを抑えることができ、また素材も強度を保ちながら軽量化することができます。そして何より、その場で作製することができ、輸送を待たずとも迅速に作ることができます。

増加する自然災害。被害にすばやく対応するために、3Dプリンティングのテクノロジーが使われ始めています。日本は自然災害が多いため、今後の災害対策として注目していくことが大切です。

3Dプリンティングに関するご相談は3D Printing Corporationまでお気軽にお問い合わせ下さい

出典元:https://3dprint.com/236203/how-why-3d-printing-will-become-an-integral-part-of-disaster-response/