フィラメント受託製造よくある質問
最小ロットは何キロ、または何メートルから対応できますか?
数百グラム程度の極小ロットから、研究開発向けの試作が可能です。
「FilamentMaker ONE/TWO」を使用するため、量産を前提としないスポット依頼や、材料評価を目的とした少量のフィラメント化にも対応しています。最低ロット数(MOQ)の制限にとらわれず、お気軽にご相談ください。
材料の破砕からフィラメントの検査・造形まで依頼できますか?
原料の破砕からフィラメント化、造形テストまでワンストップで対応可能です。
お客様のニーズに合わせて、以下の工程を柔軟に組み合わせることができます。
- 破砕(※材料による)
- 乾燥
- フィラメント作成
- フィラメント製造レポート
- 造形
- 造形物レポート
対応可能な素材(樹脂)は何ですか?
汎用プラスチックからスーパーエンプラ、複合材料まで幅広く対応しています。 過去の実績に基づき、難易度の高い材料でも調整が可能です。
- 対応例: PLA, ABS, PETGなどの汎用樹脂
- 高機能樹脂: PEEK, PEI (ULTEM), PPSなどのスーパーエンジニアリングプラスチック
- 複合材料: カーボン繊維(CF)、ガラス繊維(GF)、各種添加剤入りの樹脂
※具体的な材料名については一度お問い合わせください。
作成したフィラメントはどのような用途に活用できますか?
新素材の研究開発や、サステナビリティ関連のプロジェクトで多く活用されています。
- 自社材料のフィラメント化: 新規開発した樹脂の3Dプリント適性評価
- 機能性材料の試験: 繊維や添加剤を配合したオリジナルフィラメントの作成
- リサイクル実証実験: 廃棄プラスチックやリサイクル材(再生材)のアップサイクル
- 大型造形(LFAM): ペレット式3Dプリンター(Caracol等)導入前の材料評価として
依頼から納品までの期間(納期)はどのくらいですか?
通常、約2ヶ月前後をいただいております。
機械の稼働スケジュールや材料の調達状況によって変動するため、お急ぎの場合は別途ご相談ください。
費用・料金の目安を教えてください。
フィラメント押出試験のみの場合、約50万円前後から承っております。
※材料の種類、必要な工程(破砕の有無など)、成果物の量によって変動します。詳細はお見積もりいたします。
フィラメント製造に使用する装置を教えてください。
3devo「FilamentMaker 1」と「FilamentMaker 2」を使用します。
お客様の材料特性に合わせて最適な機種を選定いたします。
廃棄プラスチックやリサイクル材を使用する場合の注意点はありますか?
異物混入や材料劣化によるリスクをご了承いただく必要があります。リサイクル材での製造をご希望の場合、以下の点にご注意ください。
- 異物混入の禁止: 砂、木片、ガラス、金属片などが混入していると製造不可となります。事前のふるい分け・洗浄・乾燥が必須です。
- 品質のバラつき: 水分吸着による気泡の発生(発泡)、熱履歴による強度低下、色むらが発生する可能性があります。
- 再現性: 混合比率や材料の状態により最適なパラメータが大きく変動するため、必ずしも同一の結果が再現できるとは限りません。
- 調整コスト: 異なる廃材を混合する場合、都度パラメータ調整(試験押出)が必要となります。
破砕した材料(粉砕材)を持ち込む場合、最適なサイズはどのくらいですか?
粒径サイズが「3mm以下」になるよう調整をお願いします。
3mmより大きい場合、スクリューへの噛み込み不良や詰まりの原因となり、安定した製造が難しくなります。
ペレット状態で支給する場合の条件はありますか?
以下の条件を満たすペレットのご用意をお願いします。
- サイズ: 3mm〜5mm程度の均一な粒
- 状態: 十分に乾燥済みであること
- 品質: 異物混入がないこと